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みなさん、かかりつけ医をおもちですか?

みなさん、かかりつけ医をお持ちですか?

かかりつけ医はいますか?といきなり聞かれても、その方によって様々なイメージがあるかと思います。
例えば、風邪をひいたらいつも診てもらう近所のお医者さん。高血圧や糖尿病で月に1回受診している診療所。膝のリハビリで通っている整形外科のリハビリの先生。がんで手術をしてくれた総合病院の先生。「おれは病気しないし、病院になんていったことがない!」かかりつけ医などいない!…などでしょうか。

日本医師会では、『健康に関することを何でも相談でき、必要な時は専門の医療機関を紹介してくれる身近にいて頼りになる医師のこと』と定義しています。患者さんにとっては、そんな先生が身近にいたら本当にうれしいと思えるでしょうし、我々医師にとっても、まず考えられる理想の医師像の一つだと思います。(大学病院などでは、最先端の非常に専門性の高い分野を研究している先生もおりますので、医師それぞれに価値観の違いはありますが、大部分の開業医・診療所の先生方は共感されるのではないでしょうか)
私自身は豊岡の端のほうで有床診療所を営んでおりますが、やはりまず第一に考えるのは地域の皆様のお役に立てる存在でありたいということです。
有床診療所と書きましたが、みなさん病院と診療所の違いって知っていますか?まず、病院は20床以上の入院ベッドがある施設で、3名以上の医師が必要です。19床以下を有床診療所、ゼロなのを無床診療所と言います。よって、ひとえに病院といっても500床もある地域の中核となる大病院から、100床前後のコンパクトな病院など様々ですし、19床以下の有床診療所は病院の機能補填やリハビリ、軽手術、長期入院の患者さんの受け入れなどその施設によって担っている機能は様々です。現在、日本は超高齢化社会に対応するため、国策として入院ベッドの数・利用方法などを地域ごとにまとめようとしています。なぜなら、その地域のすべての病院のベッドが、救急や手術後など重症患者さん(高度急性期)用だけでも困るし、長期に寝たきりで医療・介護共に必要な患者さん(慢性期)用のベッドばかりになっても救急車を受け入れられず困ってしまいます。区分けとしては、高度急性期・急性期・回復期・慢性期とあります。もちろん高度急性期のほうが医療としてもお金がかかるため、病院としては言い方が悪いですが儲かります。しかし、総合病院では重症の患者さんに対応するためにも最新の治療機器やMRIなどが必要であり、何億円もかけてそれらを購入するのにお金が必要なことも事実です。逆に診療所では、医師の数も1人から数人であり、できることも限られていますが、その分一人ひとりの患者さんに時間をかけてゆっくりと向き合えるのではないかと思います。

最初のかかりつけ医の話に戻りますが、私個人としては、それぞれの患者さんにとって、信頼がおけて安心して診てもらえている医師がいれば、その先生が自分のかかりつけ医であると思って良いのだと思います。(かかりつけ医になるのに契約書はありませんから、自分がこの先生と思えばかかりつけ医なのです。)残念ながら、総合病院では大学からの派遣人事などの関係もあり、せっかく知り合った安心できる先生が、2・3年で変わってしまうことも多いと思います。変更後に前みたいにうまく相談できないなぁと思った時には、専門分野はもちろんそのまま診てもらいつつ、あらためて近所にいい医師がいないか、検診や風邪での受診の時に巡ってみるのも一つの手かもしれませんね。ラーメン屋さんだって、ケーキ屋さんだっておいしいところを捜し歩きますもんね。ただし、“ああ、ここがいいわ”と思ったら、そこからは浮気せずにとりあえず困ったことがあれば、何科の先生でも良いですから、まずその先生に相談しましょう。医師は、国家試験を受験するまでに基本的にはすべての科のことを勉強しています。もちろん専門外のことに関しては、詳しい診察はできませんが、自分にわからない病態であれば、わかる医師を紹介すればよいだけなのです。患者さんにとって、自分の今ある症状が一体何科の病気なのか検討もつかないことが多々あると思います。まずは、自分が一番信頼している医師に相談して、その医師が安心して託せる専門医に紹介してもらうのが、遠回りをしないコツだと思います。もちろん、最初っからこの病気だとわかっていれば、専門医のところに行くのもよいですが、その見立てがはずれだった場合は、『うちじゃありません』と言われてしまい、振り出しに戻ることになってしまいます。

病気の原因には、その患者さんの社会背景が影響を与えている場合もあります。例えば、両親の介護疲れで共倒れになりそうな方に対して介護保険の申請を助言したり、風邪でたまたま受診した奥さんからのお話によって旦那さんの糖尿病が改善しない原因をつかめたり、禁煙治療を開始するときに家族みんなを誘って一家全員を禁煙成功に導いたりと、親・子・孫の世代までみなさんを診せていただき、理解することは医師にとっても、その患者さん方を上手に治療していくメリットが高いのです。

“我が家のかかりつけ医”として我々のような地域の町医者を選んでいただけることは、医師-患者お互いにとってWin-Winな関係なのですね。

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